STIHL MS460-R ニードルベアリング破損、エンジンかかるけどアイドリングしない故障診断

PLOW長岡店の柳です。新潟県内の某事業所のチェンソー STIHL MS460-R  が修理入庫しました。
お客様の訴えは、ニードルベアリング(ニードルケージ)が破損した。その他不具合箇所があれば修理して欲しいそうです。まずはエンジンの始動確認しようしましたがフルチョークで初爆確認、ハーフチョークでエンジンかかりますがスロットルレバーを離すとエンストする症状になります。
この機体は昨年エンジン焼き付きの為シリンダーとピストンを交換した修理歴があります。燃料がキャブレターの下側に漏れた跡があります。
前回キャブレターを交換しているのでタンクベントが機能していないと燃料タンクの内圧が高くなりすぎて燃料供給過多になります。その結果としてスパークプラグが濡れて失火する症状になります。タンクベント交換で直るかもしれません。他に原因があるとすればキャブレターのコントロールレバーの位置が高いと燃料供給過多になります。https://ameblo.jp/plow-shop/entry-12040731853.html過去にも041AVで修理履歴があります。
これからガイドバー、ソーチェーンを取り外します。
Eクリップが変形しています。
クラッチ、チェンブレーキカバーが焼けています。チェンブレーキをかけたままフルスロットルを長時間続けるとクラッチが焼けてニードルベアリングが溶けてバラバラになります。この機体は慣性ブレーキがかかりやすく、作業者がチェンブレーキが利いているのに気づかずにフルスロットルにしてしまった可能性が高いです。
エンジンの故障診断もします。圧縮圧力を点検すると8.3barでした。低いです。エンジン不調の原因はこの低圧縮ですね。
マフラーを外してみると燃料が大量に漏れています。圧縮圧力低下と燃料供給過多の故障です。
ピストンの排気側です。縦傷なしかと思いましたが
縦傷あります。
シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。
昨年シリンダーとピストンを交換したばかりですが、エンジン焼き付きしています。
デコンプバルブから燃料が漏れていたので清掃してみます。
圧縮圧力再テストすると11.3barに上がりました。しかし初爆するだけでアイドリングしないです。
クラッチを取り外しました。ウォームギヤも高熱で溶けています。高額修理になりそうです。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。